歴史の風を感じて——佐賀城を訪れて

先日、佐賀県にある佐賀城を訪れた。江戸時代に築かれたこの城は、鯱の門と石垣、幅が広い堀が残っており、復元された本丸御殿が往時の姿を今に伝えている。
石垣をよく見ると、奥に栗石と呼ばれる小さな石が詰まっているのが見えたり、印が刻まれた石を発見できたりする。
駐車場側から行くと、鍋島直正公の銅像と鯱の門が迎えてくれる。門をくぐって中へと進んでいくと本丸御殿が鎮座している。まるで時が止まったかのような静けさが漂っている。
武士の暮らしぶりがよみがえる。
佐賀城本丸歴史館として公開されている本丸御殿は、2004年に木造で忠実に復元されたもので、当時の武士たちの暮らしぶりや藩政の様子が再現されている。広々とした畳の間、丁寧に磨かれた床、質素ながらも格式のある建具——そのひとつひとつが、佐賀藩の知恵と誇りを感じさせてくれる。
特に印象的だったのは、「弘道館」の展示コーナー。ここでは佐賀藩がいかにして教育や技術に力を入れていたかが紹介されており、幕末には蒸気機関や西洋砲術の研究も行われていたことに驚かされる。佐賀藩は「技術立国・日本」の原点ともいえる存在だったのだと再認識した。
また、館内ではボランティアガイドの方が他のお客様に説明されているところに遭遇し、一緒に聞かせていただいた。建物の構造や佐賀藩の歴史的背景について深く学ぶことができた。
帰り道
帰り道、堀沿いを歩きながら「佐賀藩の方々もココを歩いていたのかな」などと妄想してみるのも楽しい。
佐賀城は、多くを学び、貴重な体験ができる場所だと思う。まわりにお濠もあるので、歴史に興味のある方はもちろん、日常から少し離れて心を落ち着けたい方にもおすすめ。天守閣は残っていないが、天守台に登るとまた違う視点から周りを見渡すことができるのもおもしろい。


